マレーシア航空の最新機材 A350-900

マレーシア航空のA350-900

A350-900の機内へ 

ようやくのことで、待ちに待ったA350-900の機内へ乗り込む。夜で明確に確認はできなかったが、おそらくNegaraku塗装機である(画像は別の日に撮ったもの)。

さて、本日の座席は 1K…

A350のファーストクラス


ではなく、2Kである。マレーシア航空A350-900はファーストクラスのある機材だが、1列目だけの合計4席の設定である。

ちなみに、このファーストクラスに乗るためには、成田 - クアラルンプールの単純往復の割引運賃で約50万である。マレーシア航空では往復で異なるクラスを選んでも、たいていの運賃で割引が適用されるようで、片道をエコノミーにすれば30万円以内になんとか収まる。まあ、往復の落差たるや尋常ならざるものがあるが。

ビジネスクラスの座席へ

ということで、ファーストの区画を通り抜け、2列目以降がビジネスクラスとなる。今回の2Kは写真のようなシートである。

A350のビジネスクラス


すでにどこかに書いたが、マレーシア航空のA330とA350のビジネスクラスは、1-2-1と1-2-2が交互に並ぶ独自の配列で、このうち、1-2-1の右側の1人席にあたる2Kや5K(列番号の関係で4Kではなく5K)などが占有スペースの広い当たり席である。 

座席に座って左側(写真だと向かって右側)、ヘッドホンなどがおいてある収納はすべての座席にある。その一方で、右側の無駄に広いテーブルがこのタイプの座席にしかないお得ポイントである。おそらく、本来このテーブルの下には3K席の足を伸ばすスペースがあるのだと思う。

したがって、このテーブルの下が丸々収納スペースになっているわけではないが、3分の1ほどは物入れとして使えるようになっていて、比較的大きめのバッグなど、通常なら頭上か前席の下に格納するように指示されるサイズの荷物を離着陸時にも出しておけるという大きなメリットがある。

実際の様子はウェルカムドリンクと一緒にまとめた下の写真の見ていただきたいが、グレーのケースは13inchノートパソコン、黒いケースはiPadである。さらに、メインの部分にショルダーバッグやら機内で読むつもりの雑誌などを突っ込んでおいたが、離着陸時でも特に何も言われることはなかった。

また、このテーブルの上の空間のおかげで、窓2つにゆったりとアクセスできるので、外を眺めたり写真を撮ったりもしやすい、とにかくメリットばかりのシートである。
 

ウェルカムドリンクとシートの続き

ビジネスクラスでは着席してすぐ、まだドアも閉まらないうちからウェルカムドリンクを配りに来てくれる。ただし、すべてノンアルコール。

写真の柑橘系ドリンクにミントとライムを浮かべたやつが(名前は忘れた!)、スッキリとした飲み口に南国らしさもあってお勧め。皆さん考えることは同じようで、多くの方がこれを選んでいた。

マレーシア航空のウェルカムドリンク

食事などが一通り終わったあとはペットボトルのミネラルウォーターも配られた。A350-900では機内の与圧も湿度も高めになっているとのことで、実際、往きの便ではこのペットボトルに手をつけることはなかった。

さて、シートの話の続き、左側の収納スペースはこのようになっている。 

個人用収納スペース


扉を閉められるようになっているロッカースペースで、身の回りのものを入れたポーチであるとか、カメラでもミラーレス一眼程度のサイズなら余裕で収まる。また、扉の内側が鏡になっているのも便利だ。その上はオープンになっていて、文庫本程度なら置いておける。

このケースの座席側には、リーディングライト、ペットボトル入れ、スマートフォンスタンド、シートの操作パネルなどが配置されている。多くのものがコンパクトにまとまっていて使いやすい。ペットボトル入れの下に見えるのはヘッドホン端子である。ちなみに、ビジネスクラスのヘッドホンはノイズキャンセラ付きであった。

食事用のテーブルもここにうまく収納されていて、扉付きロッカーとスマホスタンドやシート操作パネルの間の少し出っ張っているのが、収納状態のテーブルだ。このスペースにうまく納めるためと、写真のように角の1つが大きくRを描いているので、若干手狭感はあるものの、食事のトレイにグラスぐらいは余裕をもって置ける。

また、充電用USBポートとPC電源もある。場所はシート全体の写真を見てもらえば分かりやすいが、扉付きロッカー手前の小テーブルの前面である。PC電源のコンセントの形状はユニバーサルタイプ。電圧は確かめるのを忘れたが、おそらくは220Vなのではないだろうか。

アウトレットの場所的に、ケーブルでつないだ充電中のスマホをスマホスタンドに(たいていは逆さまに)差し込んでおけば、ベッドポジションで寝ていても邪魔になることがない。反対に、充電中にテーブルを引き出そうとする場合、ケーブルを挟み込まないように注意が必要だ。

A350のフットレスト


最後の画像は、シートポジションをフルフラットのベッドにしたときに足先の入るスペース。これは別の日に2Aの席で撮ったものなので左右が反転しているが、こんなに広いのは2列目と9列目(ビジネスクラス後部コンパートメントの先頭列)だけである。

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