陸マイラーはたいへん
最初に断っておくが、私は陸マイラーを否定するものではない。マイレージプログラムの本筋ではないという反論もあろうが、ユーザーへの権利として公認されていることを極限にまで行使するだけのことであるし、陸マイル活動で付与されるマイルの原資は、広告主からの回収ということになるので、航空会社に一定程度の利益をもたらしてもいるはずだ。
そもそも、陸マイラー活動には日々のこまめさと計画性が必要であり、むしろ、突きつめている人などは尊敬に値する。
陸マイラー、つまり、飛行機には乗らずに陸上でマイルをこつこつと貯める人たちのことである。長いこと、「りく」マイラーだと思っていたが、今回、この記事を書くに当たって調べ直してみると、「おか」マイラーと読むらしい。
それはさておき、搭乗マイル以外でどうやってマイルをためるのかというと、すぐに思いつくのが、買い物などでためたポイントをマイルに交換することであろう。
しかし、クレジットカードでの買い物で直接マイルがたまるのはJALカードやANAカードぐらいのものだろうから、多くの場合、ポイント交換ということになる。その際に、まずどこにポイントをためるか、貯めてポイントをどのようなルートを使ってマイルに交換するか、などなど、多くの細かい点を考慮しなければならない。
残念ながら、筆書はそのような日々の着実な活動の遂行が可能なほど細やかな性格をしていない、いや、率直に言って、自分でもたまに呆れるぐらい出たとこ勝負なので、陸マイラー活動など無理である。それゆえに最初から手を出しませんよという宣言である。
買い物だけでマイルをためることの困難さ
さて、クレジットカードでの買い物でたまるポイントというのは通常0.5%、JALカードのショッピングマイル・プレミアムに登録して特約店で買い物をしても2%止まりである。カードを100万円使っても2万マイルということだ。
たとえば、夫婦で年に1回ハワイへ特典航空券で行こうとすると、JALカード割引で1人3万9千マイル。2人分で7万8千マイルが必要ということになる。これをすべてショッピングマイルだけで賄おうとするなら、すべて特約店で買い物したとしても、年に390万円の利用が必要となる。月に均して32万5千円である。
せっかくなのでビジネスクラスで行こうなどと考えると、曜日限定特典航空券でも7万マイルなので、ざっと2倍。つまり、年間700万円の買い物ということになる。現実的にすべて特約店というのは難しいと思うので、月に100万円ぐらいは利用しないといけない。言い換えるなら、まあ、普通は無理ということである。