ソウル発の航空券が安い
マレーシア航空の記事が続くが、現時点で国際線を使ってFOPを稼ぐのにマレーシア航空は欠かせない存在である。
さて、同じ区間の航空券でも日本で買うよりも安くなる海外発券であるが、修行僧の間ではソウル発のエアチケットが安いというのは、ある程度共通して認識されていることらしい。修行僧というのは、飛行機に関することなら実に何でもよく調べあげる人たちのことなのである。
というわけで、セール中のマレーシア航空の公式サイトでソウル発ビジネスクラスのセール価格を調べてみたところ、シンガポール635,700ウォン、シドニー1,645,200ウォン、ロンドン1,911,000ウォンなどと、確かに東京発よりも数万円安い価格設定であった。
なかでも見逃せなさそうなのが、クアラルンプールからの距離の割には値段の安いバンコク695,600ウォンであろうか。
試しに5月末に1週間弱の日程で調べてみたところ、695,600ウォンと諸費用込みでもバーゲン価格の一覧通りの値段であった。もちろん、予約クラスはDとZである。しかも、この時期、MH66/67便にはA380が投入されているらしい。
ソウル - クアラルンプール - バンコクは3,621 miles。予約クラスD/Zの積算率125%をかけて往復で9,052FOP獲得できる。
695,600ウォンというのは今のレートでほぼ7万円なので、単価は7.7円@FOPとなる。ビジネスクラスでこの単価である。
問題はソウルまでのチケット
海外発券の問題はその名の通り海外発のチケットになるので、まず現地まで行かなければならないこと、そして、海外発券のチケットを乗り終えたら、日本まで戻ってこなければならないことである。今回の場合は、日本 - ソウル間の往復を別途手配しないと行けないことになる。
ところが、ソウルまでJALで行こうとすると、例えば、羽田からEconomy Saverの予約クラスKで7万4千円ほどかかるのだ。往復で2,400FOP弱なので単価が30円@FOP超え。羽田 - ソウル - クアラルンプール - バンコクの全区間トータルでは、12.5円@FOPとそれなりの数字となり、この数字だけを見れば、どうしようもなく悪いというわけでもない。
しかし、そもそも、距離が3倍長いビジネスクラスよりも羽田 - ソウルのエコノミーの方が高いというのが、今ひとつ納得のいかないところであるし、マレーシア航空からは東京発でもセール価格が出ている時点で、メリットはほぼないと言えよう。ちなみに、ソウルまでをBusiness Saverにすると単価50円超えと最悪になってしまう。
それならと、FOPは諦めてLCCで安くソウルまで行くとどうか。例えば、Peachなら2万4千円で羽田 - ソウルの往復ができるので、トータルで考えると10.4円@FOPとなる。
今なら成田 - バンコクのマレーシア航空ビジネスクラス往復は105,400円である。Peachとソウル発のMHの組み合わせなら、支払総額を1万円ほど抑えられるというメリットがあるものの、普通に東京発を買った方が獲得FOPも1割ほど増えるし、単価までが10.3円@FOPとよくなるのだ。
対象期間は6月まで
マイルがたまっているなら、特典航空券でソウルまで往復するという手もある。残念ながら筆者の場合は必要なだけのマイルがなかった。まあ、ただひたすら成田 - クアラルンプールを往復するのも能がないので、たまにはソウルでストップオーバーでもして韓国料理を楽しむというのもいいかもしれない。
一瞬心が動きかけたが、よく見てみると、ソウル発のこのバーゲン価格は対象期間が6月30日まで。さすがに、バンコク、クアラルンプール、沖縄、北海道と行かないといけない5月と6月に、これ以上の予定を入れるのは無理である。