スーツケースの中は小分けのパッキングで

キャリーケースの中の小分けパッキング

なるべく少ない荷物にする努力?

同じ海外に行くのでも、出張で行くのと旅行で行くのとで持ち物にはなにか違いがでるであろうか。

仕事に必要な道具が旅行の時は要らないとか、浮かれた格好は出張時には要らないといった辺りがすぐに思いつきそうな回答だが、筆者の場合、仕事に必要なものはパソコンとネットワークに繋がる環境だけであり、それなら観光旅行でも持っていく。反対に、出張で行っても24時間仕事しているわけではないので、観光したりショッピングしたりの時間は思いのほかあるから、くつろいだり遊んだりするための準備も必要だ。

しかし、荷造りという観点からすると大きな違いがうまれてくる。

仕事の場合は滞在先で大きな荷物を持っての移動が少なく、基本的には往きの空港からホテル、帰りのホテルから空港だけである。そして、この間はタクシーを使うことが多い。これが個人で行くのなら、空港から市内へ電車やバスの便があればその利用を検討するし、複数の観光地を周遊するとなると、その度に空港や駅とホテル間の移動が発生することになる。

言い換えるなら、仕事の場合、大きな荷物を担いでウロウロということが少ないので、基本的に荷物を少なくしようとする必要性はないということである。もちろん、限度というものがあり、むやみやたらと使うかどうか分からないものまで持っていくようなことはしないが、旅程・日数から荷物の必要最小限を割り出してなどということもしない。

日本人はとかくミニマリスト的な傾向か強い。かく言う私もかつては、人に聞かれれば荷物をいかに少なくするのかが荷造りの基本で、ほんの僅かな荷物だけで長期旅行するコツなどを得意げに語っていたりもした。しかし、もう細かなことをチマチマと考えるのも面倒になってきたし、1ヶ所に長期滞在することが多く、周遊タイプの旅行に行くこともなくなってきた。
 

スーツケースの中身が往きはスカスカ

旅に持って行くものを厳選しなくなるということは、即ち、大型のカバンが必要になるということだ。もちろん、移動時に荷物を運んでくれる使用人などいない一市民としては、キャリー付きのスーツケースを自分で転がすことになるのだが、その中でも高さが80cmとかなり大型のものを使っている。

最近は減ったが(同じところばかり行くので)、以前はお土産を色々と買いこんだりもしていたので、ことさらに大きなスーツケースが必要であった。その一方で、サービスアパートメントタイプの宿泊施設を利用すると、途中で洗濯もできるから、荷物を減らす必要がないとは言いつつも、そんなに大量になることもない。

結果的に、お土産のない往路はスーツケースがスカスカになるのだ。酷いときには(?)、大きいスーツケースの中身は、荷物をつめた別の小型のスーツケースなどということもあった。もちろん、帰りは両方とも中身がつまって転がしてくるのだ。
 

ケース内の散乱を防ぐ

大は小を兼ねるとはいえども、少ない荷物で大きなスーツケースを使う欠点は、輸送中に中身が散らばってしまうことだ。服を畳んで詰めていても、ホテルで開梱してみたらグチャグチャになっているなどということもしばしば。

そこで写真のような小分けケースにものを詰めてから、スーツケースに入れるということになる。トップの画像は撮影用に機内持ち込み用のスーツケースに入れてあるが、実際にはこのようなケースを10個ほど使ってパッキングしている。

小分けのケース


このような旅行便利グッズは東急ハンズや空港などでも売っているが、そして、そういうところで売っているものは一工夫あって便利だったり、デザインが優れていたりもするのだが、千円近くしたりする。空港で売っている旅行便利グッズは危険である。旅先で気持が大きくなっているので、ついつい色々と面白そうなものを買いこんでしまう。

しかし、なにしろ、スーツケースの中にしまい込むだけの用途である。デザイン性などなくとも数百円のもので十分だ。筆者は駅ビルやショッピングモールなどによく出展している、off & onとAwesome Store(同系列のブランド)というお店で売られている、トラベル仕分けケースSというのを購入した。サイズは横が27cm、縦20cm、高さ10cm(すべて概寸)。

税抜き290円という安さ、片側がメッシュになっていて中身がすぐ分かる、汚れの拭き取りやすい素材、普段は小さくたたんで収納できるなど、これで十分である。後は耐久性次第であろうか。最近買い替えたばかりで、まだ2、3回しか使っていないが、今のところ、壊れたり破れたりする気配はない。

ちなみに、幅が40cmほどのMサイズもあるが、縦横色んな向きに詰め込むことを考えれば、Sを中心にしたほうが便利である。

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