国内線FOP2倍キャンペーン
JALがFLY ONステータス会員限定で行っている、「"お好きな1カ月間いつでも" JALグループ国内線FLY ON ポイント2倍キャンペーン」は、自分があらかじめ指定した月に獲得した通常のFOP(つまり、ボーナスポイントは除く)と同数分のFOPを追加でもらえるという、FOPでステータスを獲得しようと考えている人にとっては、最大限に利用すべき内容となっている。
FOPポイントは予約クラスに応じて獲得したマイル数を、国内線の場合は2倍、アジア・オセアニア方面は1.5倍したものとなる(それ以外のアメリカやヨーロッパは獲得したマイルと同ポイント)。この国内線FOP2倍キャンペーンは、すでに国内線で2倍になっているものの2倍なので、獲得したマイル数の4倍ということになる。特便割などで得られるボーナスポイントがそこに追加される。ボーナスポイントは2倍にはならない。
いいことずくめのキャンペーンであるが、ひとつだけ注意すべきことがあるとするなら、対象月の7〜10日程前までに、あらかじめ自分からWEBで指定しないといけないという点である。
今月はいっぱい乗ったからにばいにしたいと、搭乗実績に基づいて事後で指定できるわけではない。まあ、あまり無計画に飛行機に乗りまくる人は少ないであろうから、純粋に修行する人にとってはさしたる問題とはならないであろうし、筆者の場合、国内出張の時期をある程度自分でコントロールできるので、あらかじめ特定の月に詰め込むという手が使える。
しかし、純粋に業務として会社から出張に行かされる場合、その直前にならないと日程が決まらないということも多いであろうから、サラリーマンが効率的にこのキャンペーンを活用するのは難しいかもしれない。
6月を指定することに
筆者の場合、どうせなら早めにこの2倍キャンペーンを使ってしまって、さっさとサファイアを獲得した方がいいので、年の前半なるべく早いうちにと思っていた。5万FOPに達した段階で、翌年を待つことなく先行サービスとしてサファイア会員向けの優遇サービスを受けられるからだ。
しかし、この2倍キャンペーンは4月から翌年3月までが対象期間で、今年の3月までを指定するには前年度のステータスと前年度中の指定が必要である。筆者の場合は対象外である。
その後も、4月は少し忙しくて出かける機会が少なそうであるし、5月は最初がゴールデンウィークで航空運賃が高いし、後半にはバンコク行きがある。バンコク行きなので国内線2倍キャンペーンの対象外ということもあるが、この出張は1週間ほどの長めの滞在になる予定で、ゴールデンウィークと合わせると、5月の半分ぐらいは国内線に乗らなさそうである。
というわけで、6月をFOP2倍月に指定するのが最短ということになる。もちろん、マレーシア行きが下旬にあるのだが、マレーシア滞在は短めであること、帰国後の月末に私用で北海道に行く予定も入っていること、月の前半は時間が取れそうであるなど、6月は好条件が重なっている。
なんなら沖縄まで無意味に往復してみるのもいいかなと考えてもいる。いかにも修行僧らしくなっていいではないか。
沖縄線で獲得できるFOPを試算する
FOP2倍キャンペーン適用月に羽田 - 那覇を往復すると、どれだけのFOPが獲得できるのか、例によってJAL公式マイルとFOPを計算できるページから確認してみた。
羽田 - 那覇の基本区間マイルは984miles。
- ファースト (特便割) : 984 x (0.75 + 0.5) x 2 x 2 + 400 = 5320FOP
- クラスJ (特便割) : 984 x (0.75 + 0.1) x 2 x 2 + 400 = 3744FOP
- クラスJ (先特割) : 984 x (0.75+ 0.1) x 2 x 2 = 3344FOP
- 普通席 (特便割) : 984 x 0.75 x 2 x 2 + 400 = 3352FOP
- 普通席 (先特割) : 984 x 0.75 x 2 x 2 = 2952FOP
これが片道で獲得できるFOPだ。0.75倍というのは特便割や先特割の積算率、プラス0.5や0.1はファーストクラスかクラスJ分、2倍が2回あるのが元々の国内線2倍と今回のキャンペーンによる2倍である。
FOP単価もかなりよい数字に
効率などは考えずにFOP単価だけ見れば、先特割の普通席が圧倒的である。この時期なら最も安い便だと往復で2万円を切ってくるので、その単価はなんと3.3円@FOP前後となる。
その一方で、ファーストで往復すれば一発で1万FOP超えである。5回出かけるだけで5万FOPを獲得できるのだ。羽田 - 那覇4往復で42,560FOP。これにJALカードの初回登場ボーナスの5,000FOPを足せば、残るは2,440FOPのみとなる。普通席で那覇往復でもいいし、札幌や福岡にファーストクラスで行くのもよい。残念ながら、羽田 - 伊丹の往復ファーストクラスでは特便割でも少し足りない。
6月の特便割運賃は執筆時点ではまだ出ていないので、あくまでも試算による目安ではあるが、最安便のファーストクラス往復で4万9千円程度、単価は4.6といったところである。なかなかの数字だし、たったの5回で楽々とJGCに到達できるのもよい。ただ、普通席の単価3.3と比べると見劣りするのと、沖縄線のファーストクラスの予約を取るのがけっこう大変である。