頼みすぎに注意
世界的な平均からするとどうなのかは知らないが、欧米、アジア、オセアニアなどの日本人がよく訪れる地域の標準からすると、日本の外食は一皿一皿の量が概して少ない。
よく言われるのが、ファーストフードやセルフコーヒー店で日本のLサイズがアメリカのSサイズだとか、イタリアではパスタはメインではなく、その後に肉や魚のメインが続くのだという話だ。
筆者の経験だが、フランスのノルマンディー地方のカフェで昼食を取ったとき、生牡蠣を頼んだ。新鮮で美味しい牡蠣が1ダースも出てきて、それを平らげてすっかり満足していたら,メインの大きなステーキが出てきた。そういえば、オーダーの際に焼き加減を聞かれたような記憶がかすかにあるよなどと同行者と笑っていたら、デザートのチョコレートムースがこれまた大きくて強烈に甘くて持て余したことがある。
ヨーロッパでさえそうなのだから、アメリカは推して知るべし。実際、平均的なアメリカ人と比べれば、日本人の食べる量は圧倒的に少なく、それがそのままレストランなどで頼んだ料理の一品当たりのボリュームにも反映されている。
言い換えるなら、ハワイで料理を頼むときは最終的にどれだけの量を頼んでいるのか、よく注意しないといけないということだ。特に大人数でレストランに行くと、ついつい、あれもこれもと頼んでしまう。これだけ人数もいるし、みなさん食べるよねみたいなノリで、気づけばテーブルの上には所狭しとお皿が並んでおり、その一つ一つがお上品とは言い難いボリュームなのである。
以下は、今回、筆者がまたしても頼みすぎてしまった失敗の証拠写真である。
Cinnamon's at the Ilikai
ヒルトンハワイアンビレッジの隣に立つイリカイ・ホテルにあるレストラン、シナモンズ・アット・ザ・イリカイ(Cinnamon's at the Ilikai)。グアバの赤いパンケーキがとりわけ人気で、日本にも支店があるほど。
オープンテラスの開放的な店内で、心もついついオープンになり大量に注文をしてまうと…
ステーキがこのサイズ。他にも、マグロのソテーも頼んである。そして、サイドメニューのポテトはアメリカの常として大盛りというか山盛り。
有名なパンケーキはご覧の通り小ぶり、などではなく、偶々角度の問題なのか、隣のメープルシロップの容器が大きいからなのか、何となく小さく見えるが、まあ、子どもの顔ぐらいの大きさはあるし、このクリームの量である。なぜか写真が残っていないが、これ以外にもグアバのパンケーキも頼んでしまったことを、手元にあるレシートが物語っている。
4人で行ったのだから4皿というのは、一見当たり前のようにも思えるが、大人4人であったとしてもかなりの満足感が得られる。まして、子ども連れだと完全に頼みすぎなのである。
Eggs'n Things
4皿だと頼みすぎというのは、なにもシナモンズに限った話ではない。次は同じくパンケーキで有名なエッグズンシングス(Eggs'n Things)である。2階がレストランになっている。
こちらのパンケーキは小さめである、1枚1枚は。ただし、一皿3枚あって、さらにこのクリーム。オムレツを頼むと、卵何個分なのか考えたくもない代物が出てきた。ステーキのサイズは言わずもがなである。
この記事トップの画像はハワイアンビレッジ内にあるジェラートとクッキーのお店ラパーツ・ハワイ(Lappert's Hawaii)である。ハワイ以外には支店がなく、オアフ島にあるのはこの1店舗だけということで、ご覧の通り、夜遅くでも行列ができていることがある。夜の9時まで営業しているのだ。
数席だけではあるが店内のテーブルもあり、名物のコーヒーとアイスクリームの組み合わせなど最高である。値段はそれなりにするが(だいたい5ドル位から)、バカンスで気が大きくなっていてダブルスクープなどを頼んだりすると、到底、夜のデザートのレベルには収まらないので、やはり、ここも要注意なのである。