不完全燃焼の修行僧
2018年はJBMクリスタルからJALグローバルクラブを目指すところから始まったが、予想以上に海外出張も国内出張も増えたので、最終的にはダイヤモンドにまで到達することができた。もちろん、当初の計画通りJGCにも入った。
しかし、それで完全に満足かというと、どうにもそういう気分ではない。去年の頭にJGCを目指して、色々な路線でFOP単価の低いところを探したり、効率よく稼ぐルートを考えたりしていた頃のワクワク感がなくなってしまったのだ。修行、修行と何度も自ら称してはみたものの、いまいち実感がない。
思うに、「修行」という言葉のストイックな響きと、現実に筆者の行ったこと、つまり、ビジネスクラスや国内線ファーストクラスでの出張との齟齬なのであろう。これはもう、あの「ときめき」を取り戻すためには、普通席で羽田から沖縄を1日2往復ぐらいしてみるしかない。
こういうのを本末転倒というのだ。そもそもは出張時に安逸に流れたいがためのJGCであり、そのために飛行機にたくさん乗るという話であったはずなのに、自ら苦行を求めて搭乗しようというのだから。だから、那覇まで1日2往復など実行に移したりはしないし、もしやったら、それはそれで途中で(多分、1往復目だけで)、嫌になって投げ出すに違いない。
しかし、気持だけは修行僧の端くれなので、今年も修行だ、修行だと無意味に連呼することにする。
FOP単価は気にしない
また、2018年は初めてマイル修行のようなことをしたので、その下調べとして色々な人のブログを見て回ったのだが、そこで話題とされていたFOP単価というものも、敢えて意識をして毎回計算していた。しかし、これについては2019年は完全にやめようと考えている。
というのは、去年も途中から気づいていたのだが、筆者が飛行機に乗るのはそのほとんどが、国内であれ海外であれ出張のためであり、したがって、自由にFOP単価の低いチケットを購入していいわけではないし、目的地を決められるわけでもないのだ。
たまたま、よく行く訪問地の一つにマイル修行のメッカとでもいうべきクアラルンプールがあったので、国際線ではそれっぽいこともできたが、国内では大阪、札幌、福岡などFOP単価という観点からは厳しいところが訪問先のメインで、ある程度早めに予定の立つことが多いので、選択肢は先得運賃のみになってしまう。経費負担の関係で、国内出張は自由が効かないのだ。
筆者個人の裁量でやれることといえば当日アップグレードぐらいで、その分は完全に自己負担ということになるのだが、そうなると、自分では払っていないベースの航空運賃は単価計算に算入するのか?女満別まで飛んで、JRで札幌まで移動、そこから飛行機で帰ってきた出張の場合などの途中の鉄道運賃はFOP単価に含まれないのか?などなど、どうでもよい疑問も湧いてくる。
そんな訳で、計画時には色々とFOP単価を計算して楽しむことは続けるが、結果的に発券したものについては、もう単価のことなど考えないことにする。
今年は享受の年
2019年はしたがって、口先では「修行、修行」とうそぶきながら、実際には去年の成果とも言えるJGCダイヤモンドの恩恵を享受する1年にしてみようかと思う。例えば、座席はエコノミークラスでも、ラウンジやチェックインカウンターはファーストクラスのものを利用など。
現時点では、4月までだけでクアラルンプール、バンコク、マニラにそれぞれ2回行くことが決まっているし、夏には家族旅行としてハワイを計画している。それだけで3万FOP近くまでいく。これに国内出張を合わせれば、今年もサファイア到達は固いのだ。
ということなので、目標というほどのものではないが、一応、サファイア到達を目指して、軽くゆるくやって行こうと思う。