羽田空港のカフェが閉店
羽田空港第1ターミナルの地下1階にあるカフェ・エディアール羽田空港店が、1月いっぱいで閉店することが決まった。エディアール(Hédiard)とはフランスの高級食材店で、パリの本店はマドレーヌ広場に位置し、建物自体は歴史的建造物ではないのだが、マドレーヌ寺院の目の前という立地や瀟洒な内装なども相まって、観光客にも人気の食料品店兼カフェであった。
日本ではどちらかというと紅茶屋さんというイメージが強いかもしれないが、パリではありとあらゆる食材を扱っており(生鮮野菜なんかもある)、筆者も以前はパリに行くたびに足を運んでいた。
ここ数年は経営者が何度か代わり、パリ本店は改装のために閉めたまま再オープンの兆しはなし、さらにはフランス国内の全ての店舗を閉店し、海外店舗も減ってゆくという悪いニュースばかりで、日本国内の店舗も次々と閉まっていた。
羽田空港店は京急の改札を出て真っ正面という立地の良さからか、それなりに人は入っていたように思うのだが、やはり、2019年1月31日で閉店すると発表されていた。
ガレットとクレープを
かつては西武百貨店の池袋店の地下にもカフェがあり、そこでよくガレットを食べたものだが、池袋が生活圏内でなくなってしまってからは足が遠のいていた。そして、池袋も閉店してしまったが、羽田空港の店も極々たまに利用していた。
なくなると言われると、やはり、再訪したくなるのが人の性というもので、午後便で羽田を出発する際に少し早めに空港まで行って、最後の食事をしてきた。
ブルターニュ風にメインのガレットとデザートのクレープを食べてきた。ガレットというのは crêpe salée 塩気のあるクレープとも言い、そば粉で作られていて、ハムやチーズ、タマゴなどが載っている。これをメインにして、デザートに小麦粉の甘いクレープ(日本でクレープと呼ばれているものとほぼ同じだが、手持ち用に巻いたりはしない)という組み合わせである。
本当であれば、シードルを飲みながら食べて、デザートにはカルバドスを合わせたいところなのだが、なにしろ、食後に飛行機に乗って、そこから仕事なので、アルコールは泣く泣く控えておいた。