バンコクへはA350で

タイ航空のB777

B737-800ばかりの東南アジア路線

マレーシア航空は長距離路線にA380、A350、A330とエアバスの大型機を飛ばしているが、東南アジア各都市をはじめとした中・短距離路線はB737-800に統一している。経営再建中のマレーシア航空としては、大型機A350、中型機A330、小型機B737と3種類に機材を統一したいのであろう。そして、B737のビジネスクラスシートは、ヤンゴン行きの際に利用したが、ゆったりとしたリクライニングソファといったところだろうか、いかにも一昔前のビジネスクラスという感じである。

クアラルンプール - バンコク間のフライトは2時間強しかかからないので、フルフラットシートなど必要ないのだが、今回に関しては、接続時間が短すぎてラウンジによる暇もないほど慌ただしくもなく、はたまた長すぎて時間を持て余すようなこともない、適当なタイミングの乗り継ぎ便の使用機材がA350-900とB777-300であった。

特に往路はもう1本早い便でも、ラウンジ滞在を短時間に抑えれば、ある程度余裕を持って乗り継ぐことができたのだが、使用機材がB737なので、A350に乗るために敢えて1本遅らせたのである。
 

マレーシア航空にB777はない

冒頭に書いたように、現在、マレーシア航空はB777を保有していない。A350も日本線などの長距離用でバンコク行きに回せる余裕はないはずである。事実、筆者が選択した便以外はすべてB737で運行されている。

さて、今回のeチケットを見てみると、Operated by Thai airways International, Marketed by Malaysia Airlinesと書かれている。そう、これはタイ航空運行のコードシェア便なのである。多くの場合、バーゲン運賃ではこういったコードシェア便は選べなかったり、選べたとしても割高になったりするのだが、今回は値段が変わらなかったので、色々なビジネスクラスを体験してみたい筆者としては、敢えて選んでみた次第である。

ということで、今回と次回は本サイトではこれからもめったに触れることはないであろう、スターアライアンスの記事となる。
 

タイ航空A350のビジネスクラス

出発が夜の9時近くだったので機材の写真はない。座席は11K。11番ではあるが、機内最前列である。1-2-1のスタッガード配列で、前方席のテーブルの下にオットマンが食い込んだタイプ。シートがほんの少しだけ斜めに千鳥配置されている。とはいっても、写真で見ても分からない程度、角度にして恐らく数度ぐらいであろう。

タイ航空A350のビジネスクラス席


テーブルの上にはご覧のようにタイ航空のイメージフラワーとでもいうべき、オーキッドが置かれていた。造花ではなく本物である。

そして、たった2時間のフライトでもウェルカムドリンクに始まり、タイ料理と西洋料理から選択できる温かい食事が提供される。それぞれ、シャンパンとタイ料理を選んだが、考えてみたら、朝から飲み通しのような気がしなくもない。

タイ航空ビジネスクラスの食事


夜遅い便だからなのか機内の照明は常時暗めで、しかも、オーキッド色なのである。食事の画像はかなり色を補正してあり、実際の機内はもっと紫がかった照明で照らされていた。

バンコクのスワンナプーム国際空港はよほどボーディングゲートが足りてないのか、A350ほどの大型機でも沖止めになり、タラップを歩いて降りてバス連絡となり驚かされた。自国のフラッグシップキャリアの最新鋭機でさえ、この扱いである。トップの画像は復路で同じく沖止めとなった際のB777。

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