マレーシア航空のバーゲン運賃
不運な2つの事故に見舞われて経営再建中のマレーシア航空は、少しでも客席を埋めようという施策なのか、ほぼ常時なんらかのバーゲン運賃が出ている。一応は、予約期間が決まっているもののも、それが終わるとすぐに次のキャンペーンが始まるという状況だ。
JALのバンコク行きビジネスクラス特別価格のチャンスを逃してしまったと思っていた2月中旬も、マレーシア航空でもビジネスクラス割引運賃のセールが行われていた。3月3日が予約期限でまだ間に合うので、6月と7月のクアラルンプール出張はこちらで手配することにした。
今回の東南アジア行きビジネスクラスは11万円
東南アジア各都市まで往復で11万円(+諸費用)、クアラルンプールでのストップオーバーは4000円の追加、予約クラスはJMBに125%積算のDかZ。対象期間は3月〜9月で、ゴールデンウィークや夏休みも関係ないため、日本人にとってのハイシーズンに利用すればお得なことこの上なしの価格と言えよう。
バンコクやシンガポール、ジャカルタなどの東南アジア行きは上記のように11万円。その他に、成田とクアラルンプールの単純往復を含むマレーシア国内の各都市行きの設定もあるが、なぜかその方が高くなって12万9千円、インドとオーストラリア方面は20万円であった。
クアラルンプールに行きたいだけでも
6、7月の出張はどちらもクアラルンプールだけに用があるのだが、上記の通り、NRT - KULの単純往復は高い。クアラルンプール乗り換えのチケットを取って、行きか帰りにクアラルンプールにストップオーバーしたほうが安いのである。
もちろん、これが全額経費で持ち出しゼロなら、数万程度の差など知ったことではない、というか、致し方ない。しかし、今回ビジネスクラスにアップグレードする差額は自己負担である。とは言っても、JAL便のプレミアムエコノミーとの差額なので、実は持ち出したところでせいぜいが1、2万円程度なのである。
だからといって、単純な NRT - KUL のチケットを発券してはつまらない。本当は大して気にしてはいないが、せっかく修行っぽいことをするのであるから、FOP単価も気にしてみたい。というわけで、敢えてマレーシア以外の都市行きにすることとした。
問題はどこに行くかだ。今回は完全に余興というか、観光となるので、11万で行けるところならどこでもいい。順当に考えればバンコクが近くてよいのだが、バンコクは5月にも行く予定であるし、それこそ何度も行っているので、もはや観光するところが残っていないのだ。
その反対という考え方で、これまで一度も訪れたことのない国、そして、このような機会でもなければ、一生縁がないなどということはないであろうにしても、当分の間は行かないかもしれないところということで、ミャンマーのヤンゴンを選んでみた。この辺りなら将来に備えての市場調査という名目も立つ。
ヤンゴン行きのFOP単価は
クアラルンプール - ヤンゴンのところだけに着目すれば、往復で得られるFOPは約2600。これをクアラルンプールにストップオーバーすることにかかる費用4000円だけで得たのだと考えれば、その単価たるや1.5である。OKA - SINタッチなど比較にもならない。
というのは、いささかこじつけ気味であるが、全体を見てみると、
- 4373(区間マイル) x 1.25(ビジネスクラス積算率) = 5466FOP (片道分)
- 121,580(支払総額) / 10932(往復分FOP) = 11.12円@FOP
単価11.2円とそこそこの数字になった。修行僧の方たちのブログを見る限りでは単価10を切るかどうかが1つの目安らしいので、ビジネスクラスでは上出来といったところか。
バンコク行きのJAL便と比べると、獲得FOPが若干少ない。これはJAL便の場合のみアジア・オセアニア方面でFOPが1.5倍になるからだ。たとえビジネスクラスでもJAL便以外では1.5倍にならない。しかし、支払総額では3万円近く安くなっているので、トータルの単価も12.97から11.12に下がっている。
5月からは最新鋭機 A350-900 の予定
ちなみに、マレーシア航空のクアラルンプール - 成田線は5月から最新のA350-900が就航する予定である。春休み期間限定でA380が投入されているらしいが、そして、もしかすると、これがマレーシア航空のA380が日本に来る最後かもしれないという。
ただ、A380は他キャリアではあるが乗ったことがあるので、やはり、最新鋭機が楽しみである。