今年もマニラとシンガポールへ

マニラ,ニノイ・アキノ国際空港

今年もマニラ・シンガポールへ

今年もまたマニラとシンガポールに立て続けに行く季節が巡ってきた。筆者の中ではすでに恒例の行事であり、このパターンの修行(ではなく出張)1回目で、行程のなるべく多くの部分をワンワールド便にしようとして、FOP対象外運賃にするという失態を犯してしまって以降、東京 - マニラをJAL便で確実にFOPを稼ぎ、マニラ - シンガポール間は諦めるということにしてある。

今回もマニラまではJALで、往路は羽田からの深夜便、復路は成田行きの午後便を、シンガポールへは前回LCCにして懲りたのでSQ便を取ってある。
 

タール火山の噴火

さて、今回の出張はフィリピンのタール火山の噴火と被ってしまった。週末にマニラ入り、その直後にタール火山が噴火、ほとんどの航空便が欠航するなか、運行状況がかなり落ち着いてきた週半ばにシンガポールへ出発、週末にマニラ経由で帰国というスケジュールだった。

空港が大混乱していた数日間はずっとマニラにいたし、シンガポール行きに乗った日はチェックインなどで行列を覚悟していたのだが、人こそいつも以上に多かったものの、予想に反して空港内は落ち着いていた。

その上、マニラからの同行者がSQのステータス持ちだったので、優先チェックインにラウンジ利用までさせてもらった。もしかしたら、もう二度と利用することもないかもしれないマニラ空港のシルバークリス・ラウンジの写真は撮り忘れた。

シンガポールからの帰りは1人であったが、特にチャンギ空港が混雑していることもなく普段通りで、マニラからの乗り継ぎも航空券が別切りなので充分に時間的余裕を持たせているし、ターミナル1に着けば、優先チェックインにサクララウンジも使える。

そのような感じで、幸いにも噴火の影響をほとんど受けなかった。たった一つの例外を除けば。
 

ラウンジでの呼び出し

時間がたっぷりとあったので、早めに入ったサクララウンジでゆっくりしていると、同日にフィリピン航空便で日本に帰る同僚から、乗る予定の便が機材繰りのために欠航で振替となったというメッセージが来た。これからターミナル3に移動するらしい。提携しているANAになったのかな?たいへんだなあ、などと暢気に考えていると、突然放送でラウンジ受付まで来るように呼び出された。

行ってみると職員が複数いて(いつも受付は1人だったような気が)、搭乗券を見せて下さいと言われ、手渡した筆者の搭乗券に何かを書き込むと、新しい搭乗券ですと別のチケットをくれた。

ああ、振替えの乗客がJALにも流れてきたのか、それで座席移動なんだな、バシネットのある席を予約していたから、赤ちゃん連れが来たのなら仕方ないな程度にしか思っていなかった。すると、「アップグレードしました」の一言。搭乗券を見てみると、プレミアムエコノミーになっていた。
 

機内で赤ちゃん連れを見る度に

そんな訳で、タール火山噴火による唯一の影響は、おそらくはバシネット席を空けるためのアップグレードという、筆者にとってはむしろありがたいものとなった。優先搭乗でさっさと座席に着いて、後から乗り込んでくる乗客を見ていると、通路を後方エコノミー席の方に進んでゆく赤ちゃん連れの姿がちらほら。その度に、この子かな?あの子かな?バジネットでゆっくり昼寝してねと思いながら見ていた。

ちなみに、移動した先のプレエコの席もバシネット対応席だったので、そこを筆者の元々の席に座る赤ちゃん連れに使わせてあげた方が手っ取り早いんじゃないのかなと思ったが、両親がいて2人分の席を空ける必要があったのかもしれないし、もしかしたら、そこはダイヤモンド会員の効力だったのかもしれないので、黙って快適な座席に収まらせていただくことにした。

今回の東京 - マニラ間は予約クラスがQのバーゲン運賃だったので、総額も43,000円程度と安いが、積算FOPも片道たったの846FOPと羽田 - 千歳並に低く、単価は25円台という芳しくない数値に終わってしまった。

毎回、同じことを書いているが、仕事だから単価が低くなるのはしかたない、自己負担はないので実質単価は0円だなどと思ってみても、やはり、割り切れないというか虚しくなってしまうのは、心のどこかに修行僧マインドが残っているのだろうか。まあ、修行僧だったことなど一度もないのだが。

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