日本一短い鉄道に
成田空港での寄り道、最後の最後は東成田駅から成田駅に戻らず、日本一短いたった一駅間だけの鉄道、芝山鉄道に乗ることだ。
たった一駅だけのローカル私鉄とはいえ、京成と直通運転なので終着駅の旅情など微塵もない。成田方面から来た京成の立派な8両編成の電車に乗り込んで、空港内のトンネルをしばらく進み、やがて地上に出たかと思うと、あっという間に終点の芝山千代田駅である。
一応、駅は空港の敷地外であるが、目の前に広がるのは成田空港ばかりで、肉眼でも飛行機がはっきりと見える。
ホームからの眺めはこのような感じである。望遠レンズで見ると、第1ターミナルも確認できた。
ちなみにホームの真っ正面はまだA滑走路の端の方であり、離陸したばかりの飛行機も見える。10分足らずのわずかな時間しかホームにはいなかったが、世界でも有数の発着数を誇る成田空港のこと、世界の各地に飛び立ってゆく飛行機が何機も見れた。
写真ではまだ車輪が完全に格納されきっていないのが分かるだろうか。しばらく離陸機を眺めた後で、駅から出てタクシーに乗り換えて、ようやく本来の目的地に向かうこととなった。
ICカードで芝山鉄道に乗るときの注意点
なお、芝山千代田駅には自動改札が設置されているが、ICカードには対応していない。筆者はそれを知らないで、東成田駅からPASMOで入ってしまったので、窓口で東成田からの電車賃200円(たったの一駅でこの価格)を現金で払い、それを証明するPASMO・Suica処理連絡票なるものをもらった。
この時点ではPASMO・Suicaは駅に入ったまま出場していないことになっているので、次にどこかの駅から乗るときに、その証明書を渡して出場処理をしてもらうことになる。このような手続きが面倒な人は最初から切符を買っておけばいい。