東京 - マニラ - シンガポール - 東京を発券できない
2018年最初に飛行機に乗ったのは、1月末のマニラ、シンガポール出張であった。
東京 - マニラ - シンガポール - 東京という経路はワンワールド便では発券できない。フィリピンにもシンガポールにもワンワールド加盟航空会社がないからだ。これがスターアライアンスなら、ANAとシンガポール航空を利用して完結させることが可能なのだが、まあ、そういう航空券の金額がいくらになるのかは分からない。
次善の策として、マニラ - シンガポールは別途購入することにして、東京 - マニラとシンガポール - 東京というチケットは取れないかと考えた。しかし、上記区間をJALで予約しようとしたところ、それぞれが片道扱いということなのであろう、とんでもなく高い値段になった。恐らく、Yクラスのフルプライス。
顎が開きすぎのオープンジョー
次に考えたのが、途中どこかを経由してオープンジョーで発券することである。マニラ行きは筆者1人であるが、シンガポールの同行者が、ちょうど帰りに香港に寄る用事があるというので、経由地は香港と決まり、キャセイパシフィック航空で、成田 - 香港 - マニラ、シンガポール - 香港 - 成田という、オープンジョーのルートで発券することとなった。これなら往復扱いというか、5万円程度に収まった。
通常オープンジョーというと、日本から例えばヨーロッパのどこか大都市に飛んで、そこから短距離に乗り継ぐ、例えば、東京 - フランクフルト - パリとロンドン - フランクフルト - 東京のような組み合わせのイメージであり、メインの日本からヨーロッパまでの距離と比べて、顎が開いている(オープンジョー)部分は少しだけというのが普通なのであろうが、今回はずいぶんと大きく開いた顎となった。
マニラからシンガポールは別発券
マニラからシンガポールまでは別途手配することになった。大陸ヨーロッパならば陸路鉄道でということも考えられるが、今回は海を挟むので、この区間も当然のことながら飛行機で移動である。
結局、いちばん安く購入することのできたフィリピン航空便となり、マイルは対象外である。しかも、この区間だけで4万円近くになったのだが、全体としては安価に抑えることができた。少なくとも、日本 - マニラと日本 - シンガポールを別個に往復するよりは安かった。
今回は旅費を払うのが自分ではないので、すべてエコノミークラスの安いチケットというのも条件であった。
キャセイのマイル積算対象クラスは?
さて、予約した時点では金額的な制約もあって予算内に納めることしか考えておらず、FOPのことなど気にもしていなかったのだが、出張が近づくにつれ、そして、昨年末ぎりぎりで達成したクリスタル会員のカードが届いたりして、ステータスのことも考えるようになり、ひとつ調べてみようという気になった。
JALサイトにあるキャセイのフライトマイル積算率ページによると、エコノミーでは予約クラスBとHが70%、K、M、Lが50%となっている。けっこう低いなという印象である。とは言え、航空運賃を自分では払っていないので、どんな積算率であろうとも、FOP単価は究極の0円なのだ。
積算の対象じゃない!
さて、マイル積算率が分かったところで、自分の予約クラスはと思ってe-チケットで確認してみると、なんと予約クラスはNとV。
NとV?あれ?そんなの対象クラスにないぞ。もしかして、これはサイトにも書いてある「上表の積算対象予約クラス以外で予約された航空券はマイル積算の対象外です」ってやつなのか。などと、1人パソコンに向かって笑っていたのが1月下旬のこと。
実際、この記事の執筆時点では乗ってからすでにふた月近く経つが、マイルが加算される気配はまったくない(もちろん、ないのが正しい)。
かくして、究極のFOP単価0円の夢は、はかなくもついえたのであった。
キャセイのバーゲン運賃はほぼ対象外
なお、キャセイパシフィック航空の公式サイトで予約すると、便を選択した段階で表示される金額の下にある詳細確認から、購入前に予約クラスが確認できるので、修行でキャセイを利用される方はくれぐれもご注意を。
というか、安いエコノミークラス運賃は軒並み積算対象外である。これはマレーシア航空でも同様のことが言える。マイルやFOPという観点からは、提携航空会社は主に安いビジネスクラス運賃を狙うべきであろう。