カードも届かないうちに
8万FOPを超えることになったマニラから戻ってきて、WEB上では無事にJGCプレミアになれたことを確認できた直後、ステータスカードがまだ届かないうちに、A380でバンコクに向けて出発することとなった。
A380でバンコクといってもタイ航空などではなく、もちろんワンワールドのマレーシア航空、数ヶ月前に予約をしておいたクアラルンプール経由バンコク行きでストップオーバーはしない日程である。成田 - クアラルンプール間は予約時点ではA350だったが、機材変更でA380になっている。
一応、ワンワールドではエメラルド会員である。したがって、ファーストクラス・ラウンジなどが利用できることになっているが、ステータスカードがないのが不安材料でもある。まあ、ビジネスクラスのラウンジは使えるので、半年前までと比べれば雲泥の差なのだが、人間、欲が出るものである。
成田空港ではエメラルド会員
今年すでに2回乗っているマレーシア航空成田線だが、3回目はこれまでと違って昼行便で10:20発である。2時間前のちょうどいい時間に着くスカイライナーに乗るには、上野を7時台後半と朝のラッシュに巻き込まれることになるので、今回はリムジンバスを利用することにした。
渋滞も考慮してかなり早い便にしたのだが、高速に入るとすぐにルートを変更するほどの渋滞に遇い、成田空港に着いたときには、すでにマレーシア航空のチェックインカウンターは開いていた。とはいっても、まだ出発まで2時間近くあったが。
ファーストクラス用のチェックインカウンターは開いておらず、そのままビジネスクラス・カウンターでチェックイン。搭乗券にはちゃんと Emerald と印字されており、一安心。
保安検査に関しては、JAL便ではないので、ワンワールド用のファストトラックを利用、そこから少し歩いてJALのラウンジに行くと、ファーストクラス・ラウンジに案内された。
お約束ともいうべく、まずはにぎり寿司を食べてシャンパンを軽く飲んだ辺りで、少し眠くなってきた。実は寿司に合わせて日本酒も飲んでいる。このまま寝過ごしてはシャレにならないので、ゆっくりできるソファー席に移動してパソコンを開き仕事でもしようかと思ったが、余計に眠気を誘われて、後は搭乗時刻まで睡魔との戦いであった。
マレーシア航空だけでなくJAL便でも東南アジア方面はサテライトから出ることが多い気がするが、A380は使えるボーディングブリッジが限られているので、本館の南端の方が出発ゲートとなる。眠気対策として早めに搭乗口まで歩いて行き、パラパラと並び始めた優先搭乗の列に加わると、係員による搭乗券のチェックが始まり、ファーストクラスとエメラルド会員用の列に案内された。
この日、このレーンに並んだのは3組だけ、残り2組は如何にもファーストクラスを利用していそうな感じの人たちだったので、機内で簡単に温度調節できるようにと、半袖のキャラクターもののTシャツの上から安物のパーカーを羽織っているだけの筆者は、何となく肩身の狭い思いであった。あまつさえ、ビジネスクラスのレーンに留置(?)された人が「なんで俺がこっちで、その貧乏くさそうな奴がそっちなんだ」という目で見ている…、というのは、もちろんすべて筆者の妄想であるが、まあ、優遇されるならそれ相応の格好をしていないと恥ずかしいよという見本のようなものである。