マレーシア航空トラベルフェア
年中行事と化した感もあるマレーシア航空のバーゲンセールであるが、3月7日までの販売期間で行われていたアーリースプリングセールが終わったかと思ったら、マレーシア航空トラベルフェア2020という新たなセールの案内がメールで昨日送られてきた。
アーリースプリングセールと比べてみると、出発地・目的地に応じて高かったり安かったりと色々であるが、総じて今回の方がフェアのベースとなる運賃は安いようである。
当時は海外出張がそれほどなかったので直接は知らないのだが、数年前までは例えばバンコク行きビジネスクラス往復で8万円台だとか、9万円台という破格の運賃が出ていたこともあったらしい。
筆者の知る限り、この2年はそこまで安いバーゲン運賃が出てこなかったし、今回もベースとなる運賃はここ最近の価格帯におおむね収まっている。例外は、コタキナバル行きの9万円ぐらいだろうか。ただし、これはボーイング737だ。
クーポンコードで10%オフ
しかし、今回のフェアの目玉として、フライト検索時にクーポンコードを入力すると航空運賃が更に10%オフになる。例えば、バンコクだとビジネスクラスで11万円が99,000円になる。諸税・燃油費などは別途ここに上乗せされるので、総額で見ると10%が丸々引かれるわけではないが(諸費用は10%オフの対象外)、ビジネスクラスの場合は運賃部分が大きいので、概算ではまあ支払額は10%オフと見做してよく、ということは、FOP単価も10%オフということになる。
ということで、東南アジア各地行きのビジネスクラス往復でFOP単価を計算してまとめてみた。
目的地 | 獲得FOP | 金額 | 単価 |
---|---|---|---|
プーケット | 9,410 | 102,520円 | 10,89円@FOP |
バンコク | 10,230 | 107,020円 | 10.46円@FOP |
ジャカルタ | 10,156 | 110,520円 | 10.88円@FOP |
ヤンゴン | 10,934 | 111,640円 | 10.21円@FOP |
スラバヤ | 10,962 | 110,380円 | 10.06円@FOP |
デンパサール | 11,430 | 110,490円 | 9.67円@FOP |
元の運賃はプーケットが105,000円、バンコクが110,000円、それ以外が115,000円である。獲得FOPはIATAのTPMを基準に、予約クラスがZなので積算率125%をかけたものであり、小数点以下の処理次第では数ポイントの誤差が出る可能性はある。
支払額自体はいちばん少ないが、クアラルンプールからの距離が最も短いプーケットが単価的には悪く、それでも、11円を切っている。中距離路線のビジネスクラスで単価10円台というのは、最近ではとても優秀な方ではないだろうか。もちろん、それ以外の目的地は更に良いわけで、バンコク、ヤンゴン、スラバヤが10円台前半、そして、デンパサールに至って、ついに10円を切ってきた。
単価だけを見るなら、マレーシア航空の就航地としてクアラルンプールからの距離がロンドンの次に遠いオークランドがいちばんで、成田発で9.16円である。ニュージーランドのオークランドは地図で見れば分かるが、日本よりもはるかに東でシドニーよりも南に位置し、区間マイルだと東京 - クアラルンプールの1.5倍以上である。獲得FOPも2万超えで大きいが、持ち出しも20万超えでかなり大きいのが欠点だ。
ご予約はお早めに
今回のフェアは予約期限が3月23日までの約10日間しかない。出発は6月30日分まで10%オフの対象なので、今年前半に東南アジアかニュージーランドに出かける予定のある人は、ぜひ、この機会を活かしてほしい…、と言いたいところではあるが、今の情勢で6月までの出発を後10日で決めるというのは、多くの人にとって困難かもしれない。まあ、そうであればこその大盤振る舞いでもあるのだろうが。
3ヶ月後の6月後半となると、可能性としては普通に旅行に出かけられる状況になっているかもしれないが、今回のバーゲン運賃の規約では、変更は不可、払い戻しは1区間辺り手数料4万円、往復では8万円なので、万が一、出かけない方がいい状況が続いていた場合の痛手は大きい。
行き先がデンパサールとなると,どう考えても筆者の場合は観光ということになる。いくら考えてもバリ島に仕事先を見つけることができない(当たり前だが)。となると、家族で行くことになるので4人分で約45万円、これをもしキャンセルしたら手数料が32万円である。さすがに、今のこのタイミングで予約を入れる肝っ玉はないなあ。