大阪までの出張にも新幹線ではなくJAL便を

飛行機内から見た富士山

東京 - 大阪は新幹線を使う方が多い

羽田 - 伊丹は国内トップクラスの幹線で、世界的に見てもまれな高頻度で運行されている航空路だろう。

しかし、筆者はこれまで何度も東京と大阪を行ったり来たりしたが、たいていは新幹線利用で、かつて夜行列車が走っていた頃には寝台急行を利用することもあったし、学生のときは少しでも安くあげるために高速バスに乗ったこともある。

飛行機で東京 - 大阪に乗ったことがあるのは数えるほど、オーストラリアに行くときに関空からアンセット便に乗り継いだときの羽田 - 関西往復、たまたま、ANAの関西 - 羽田が8千円台と安かったので片道だけ利用(復路は新幹線)、和歌山に用があった、というか、たま駅長を見たくて羽田 - 関西に乗った(これも復路は新幹線)、この3回だけ、すべて関西国際空港利用で、羽田 - 伊丹は利用したことがなかった。伊丹空港自体は九州・四国方面にゆくのに何度か利用したことがあった。
 

東京 - 大阪間の航空機と新幹線を比較すると

それでは、大阪まで行く場合に飛行機を使う意味はないのだろうか。これだけたくさんの便が羽田 - 伊丹間に飛んでいるということは、それなりにメリットがあるのではないか。そうでなければ、利用する人が少なく、したがって便数ももっと少ないはずである。

まずは所要時間を比較して、新幹線と飛行機のどちらが早く着くのだろうか。新幹線は東京駅から大阪駅か梅田駅までの時間で比較してみよう。

新幹線そのものの乗車時間は2時間半。東京駅に10分前には着くとして、新大阪駅から大阪駅まで乗り換えを含めて10分程度。合計で2時間50分から3時間といったところだ。

飛行機だとフライト時間は1時間5分から10分。東京駅から羽田空港第1ビルまでJRとモノレールで30分強、預け入れの荷物はないものとし、出発時刻の20分前に空港到着、モノレールと阪急を使う場合、空港と蛍池それぞれの乗り換え込みで30分ほど。全体で2時間半ということになるが、空港到着が20分前では余裕がなさ過ぎるし、前後の交通機関で乗り継ぎがうまくいかない場合や、機内から出るのにかかる時間なども考え合わせると、3時間と考えた方がいい。

結論としては、新幹線で行っても飛行機で行っても、時間的にはたいして変わらないということである。
 

運賃比較はどうか

交通費に関しては、運賃制度が違うので簡単に比較できない。新幹線が14,450円(通常期)に対して、先特割なら11,000円ぐらいからなので飛行機の方が安そうだが、飛行機は時間帯や日付、どれぐらい前に購入するかによって大きく値段が異なるし、空港の前後の交通費も考えると、やはり、さしたる違いはないか、逆に高くなるケースも多いと言えよう。

新幹線は繁忙期に200円増し、閑散期に200円引きになるだけで、購入日による変動はないので、乗車当日でも同じ値段である。東海道新幹線の場合、割引運賃というのもほとんどなく、こだまにしか乗れないツアー扱いの割引切符が普通席で10,700円と先特割にも対抗し得る価格設定だが、所要時間が約4時間と航空機にまったく太刀打ちできないレベルである。

かなり前から日程が決まっていて、搭乗する時間帯もある程度選べる状況なら、飛行機の方が安くなるし、直前になって購入する場合は圧倒的に新幹線が安い。東京を午前中に出る便や大阪を午後遅めに出る便など、ビジネス利用に適した時間帯の割引航空運賃は高めである一方で、新幹線の安い切符はのぞみに乗れない。

運賃の比較は正にケースバイケースで、一概にどちらがいいとは言えないので、これもトータルで見れば大差ないと考えるべきか。
 

富士山の見える確率

最後の比較として、まあ、どうでもいいと言えばどうでもいい話だが、車窓(飛行機の場合は何と言うのだろうか。機窓?)に富士山の見える確率は、飛行機の方が若干高い気がする。

正確な記録を取っているわけではないので印象で話を進めると、伊丹行きは富士山の少し南側を飛ぶので、富士山の頂上だけが雲から顔を出しているというのを、何度か見た記憶がある。そのとき、新幹線からは見えていない。頂上が雲の上と言うことは、下から見れば麓しか見えていないことになる。富士山の山頂が見えないというのは、楽しくともなんともないのでノーカウントにした。

もっとも、座席による見える見えないの差は飛行機の方が大きいし、実際にくっきりと見えるときは、機内からだと下の方に小さく見えるだけなのだが、新幹線だとけっこう雄大な山容が見えるので、感動の度合いは新幹線の方がはるかに高い。
 

1240FOPを獲得

ということで、筆者は大阪出張の際、これまでは新幹線ばかりを使っていたのだが、3月に行ったときは敢えて飛行機にしてみた。比較的早めに予定が立ったので、往きはスーパー先得であったが、帰りは数百円の差しかなかったので特便割にした。もちろん、ボーナスポイント400FOPをいただくためである。たしか、300円差だったと思うので、そこだけ見るとFOP単価は1円を切っている。

  • 往路 : 10790 / 420 = 25.6円@FOP
  • 復路 : 10890 / 820 = 13.3円@FOP

ほぼ同じ運賃で帰りはボーナスポイントがつくので、単価が倍近く違ってきているが、全体としては21,680円で1,240FOP、単価は17.5円@FOPであった。

羽田から伊丹までと那覇までがほぼ同じような航空運賃なので、効率はどうしても悪くなる。やはり、羽田 - 那覇の往復をやってみたくなってきた。

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