日本への1カ月間の旅の始まり

マレーシア航空のA350-900

日本への旅はA350-900で

6月下旬のある朝、7時台のKLIA Expressでクアラルンプール国際空港に向かう。クアラルンプール発成田行きのマレーシア航空ビジネスクラス航空券による日本行きの旅の始まりである。 今回の旅は復路が7月中旬なので、およそ一月ほどの日本滞在となる。

というのは冗談だが、ここから今回のクアラルンプール出張は海外発券部分に入る。海外発券であろうと何であろうと、マレーシア航空のWEBサイトやアプリを使えば、オンラインでまとめて管理できるし、日本人が日本行きの便に乗るのに特に問題などは起きないであろう。

A350のビジネスクラス


今回の機材もA350-900。座席は3A。ビジネスクラスの2列目である。この席の特徴は窓がいちばん近いこと。窓の外の景色を眺めるには最適の座席である。
だが、1人がけの席の中では最もお勧めしかねる席かもしれない。どのような条件を重要視するかにもよるが、せっかくのビジネスクラス、機内で必要となるものを色々と手の届く範囲に置いておきたい、つまり、機内での過ごしやすさ重視という場合、3Aや6A、8A、10Aの席には2Kにはあったテーブル下の収納がないので、ハンドバッグやタブレットなどを離着陸時は出しておけないという問題がある。同じ窓側でも2A、5A、7A、9A、11Aになると、座席と窓との間にテーブルが挟まるので、収納スペースは3Aなどよりはましなのである。
 

出発は30分以上の遅れ

さて、この日のMH70便は定刻より少し早くドアクローズとなり、まずまずの出だしだと思いきや、その後、まったく動く気配がなく、10分以上経ってから離陸の順番待ちで、管制塔からは20分後の予定と言われていると機長からアナウンスがあった。

KLIAに駐機されているA380


結局、駐機場を離れ滑走路に向かい始めたのは30分以上遅れてのことであった。ただし、そこからは待たされることなく、すぐに離陸となった。写真はKLIA内に放置されている(?)A380。一機は陰になって写っていないが全部で3機。
 

30分遅れのまま成田着

収納スペースの少ない3A席であるが、その分、窓からの眺めは最高で、特にこの日は東南アジアにしては珍しく(?)おおむね晴れており、インドシナ半島がよく見えた。

ベトナム上空


写真はマレー半島から南シナ海に抜けるところ。この辺りから機内食が始まる。

機内食も終わり、インドシナ半島上空を通過すると、その先はずっと海の上で、窓からの眺めも変わり映えがしないので、パーソナルモニターで映画を見ることにした。邦画も数本だが用意されていて、もちろん、日本語音声である。作品自体には興味がそれほど持てなかったのだが、さすがに1週間の海外出張からの帰国便で(チケット上は往路であるが)、2時間ほど集中して外国語の映画を見るのも疲れそうなので、日本語作品にしておいた。コメディ作品でタイトルは…、忘れてしまった。

夕暮れの成田空港第2ターミナル


結局、KLIAを出発するのが遅れた分をほとんど取り戻すこともなく、成田空港に着陸したのが18時20分過ぎ。そこから駐機場まで10分、サテライトの端から延々と歩き、入国審査は自動化ゲートのおかげで並ぶこともなく通過、チェックインバゲージもほぼいちばんで出てきたが、予定していた18:52発のスカイライナーには間に合わなかった。

特に帰宅を急いでいるわけではなかったが、都心の混雑をなるべく避けるため、スカイツリー行きのリムジンバスに初めて乗り、そこから地下鉄を乗り継いで帰ることにした。ひとまず、これで、成田 - クアラルンプール - ヤンゴン - クアラルンプール - 成田 - クアラルンプール - 成田という全6区間の修行もどき(本当は仕事)の半分が終了である。

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