知多半田
むりやり飛行機で名古屋まで行った際の訪問地の1つは半田である。知多半島の東側の付け根に位置し、セントレアからは真っ直ぐ東に直線距離で10キロ強といったところであろうか。空港内で昼でも食べれば、ちょうどいいタイミングで知多半田駅行きの高速バスがあった。
通常はここから名鉄で名古屋に戻ることになるのだが、少し早めに所用が終わったので、JRで名古屋に向かうことにした。JRにも半田駅が徒歩数分のところにあるが、今回は名鉄で4駅ほど名古屋から遠ざかり知多武豊駅へ、そこからJRの武豊駅まで歩いて行き、JR武豊線の始発から乗ってみることにした。
そこに深い意味はない。終着駅が好きというノスタルジーだけである。子どものころ、当時近くに住んでいた親戚に連れられて武豊まで来たときの微かな記憶では、一両か二両だけのディーゼルカーが行ったり来たりしているローカル線だった。最近になって電化されたと聞いているので、当時のままというわけにはいくまい。しかし、何度か所用で半田に来る度に気にはかかっていたのだ。
トップの画像は半田市にある有名観光スポット、半田赤レンガ建物で明治時代に建てられた元ビール工場である。
武豊駅から知多武豊駅へ
さて、実際の知多武豊駅から武豊駅への道順を紹介しておこう。
徒歩10分弱。途中で細い路地に入ろうとさえしなければ迷うこともないだろう。観光案内所前の道を突き当たりまで行かずに、途中で左に曲がっても、駅のかなり北まで遠回りしないと線路を渡れないので、注意点は1つだけ、とにかく途中で路地に入らないこと。Mapアプリの道案内に騙されてはいけない。
武豊線の今
夕刻にたどり着いたJR武豊駅は記憶の中の国鉄武豊駅と変わらないこぢんまりとした駅舎であったが、当時の国鉄駅はどこでもそうであったように、もっと構内に線路が走っていて貨物用のホームもあったと思う。その点ではすっきりとし過ぎた感もあるが、そして、鄙びた終着駅というほどでもなかったが、風情もなにもない現代的なローカル駅にはなっておらず、少しの遠回りで来てみた甲斐はあった。